ミック経済研究所は10月27日、eラーニング市場の現状と展望に関する調査結果を発表した。それによると、国内eラーニング市場の2007年度の規模は推定319億円で、前年比26.2%拡大した。2008年度以降も平均成長率26%で引き続き伸び、2012年度には1000億円に達する見込みだという。
実際の市場のポテンシャルはこれよりさらに大きいと同社は見る。企業研修、予備校、学習塾、外国語会話、資格試験、生涯学習などの市場を総合すると、全体で約5000億円の規模になると見込んでいる。
同市場を3つの事業分野に大別すると、2007年度はコンテンツ開発/販売関連事業が最も大規模で、全体の41.3%を占めた。運用/サービス関連事業が34.1%、システム関連事業が24.6%だった。しかし今後は、ASPやSaaSなどを利用したアウトソーシングの広まりで、運用/サービス関連事業の比率が次第に高まり、2012年度には全体の57.0%に達するという。
今回の調査では、衛星通信やインターネットを使って受講する「リアルタイム型」、パソコン上のCD-ROMなどで自学自習する「スタンドアロン型」、インターネットで教材の配信やテストを行う「オンデマンド型」、リアルタイム型とオンデマンド型を組み合わせた「同期・非同期併用型」の4つを対象とした。「ニンテンドーDS」などのゲーム機向け学習ソフトウエア市場および関連機器市場は調査対象から外した。
出典:ITpro