2008年10月27日月曜日

au新端末はパソコン経由の通信も定額、上限額は1万3650円

 KDDIは2008年10月27日、携帯電話サービス「au」向けに新型の端末7機種を発表した。11月上旬以降順次出荷する。「Woooケータイ W63H」「EXILIMケータイ W63CA」「AQUOSケータイ W64SH」「W65T」「W65K」「W64S」「W62P」がある。

 パソコンユーザーにとって注目はW63H、W63CA、W64SHの3機種。パソコンを携帯電話につないでインターネット接続しても定額で済む、初めての製品となるからだ。新機種の発売と同時にパケット向けの定額サービスの料金を改訂し、通信量に関わらず月額1万3650円でインターネットが使い放題となる。

 現状の「ダブル定額ライト」「ダブル定額」では、初期状態で上限額が月額4410円だが、パソコン向けのWebサイトを閲覧した場合は5985円になる。今回の改訂で、パソコン経由で通信した場合の上限がさらに新設され、利用状態により上限額が3段階に切り替わることになる。

 パソコンからのネット接続が定額になるW63H、W63CA、W64SHには、従来の端末と異なり、トラフィック制御機能を搭載する。これはデータ通信カードが採用している機能だ。携帯電話網の混雑時に大量のデータを送受信した場合、自動的にそのユーザーの通信速度を制限する。定額制の導入により、一部ユーザーによってトラフィックが占有される恐れがあることから搭載に踏み切った。なお3機種とも、パソコンとの接続はUSBケーブルを利用する以外に、Bluetoothによる無線接続も可能だ。

 データ通信カード「W06K」を11月下旬に出荷することも発表した。同社初のExpressCard型製品で、データ通信規格「EV-DO Rev.A」に対応する。最大3.1Mビット/秒(上りは最大1.8Mビット/秒)で通信できる。Windowsパソコンに加え、Macintosh(MacOS X v10.4以降)向けのドライバーも同梱する。価格はオープン。W06Kを利用するには、データ通信専用の料金プラン「WINシングル定額」を契約する必要がある。月額料金は最大で6930円(フルサポートコースの場合)または5985円(シンプルコースの場合)。

出典:ITpro